安達太良山・少し残念な杉田川 [登山]
猛暑の夏も気がついてみればあっという間に去り、涼しい日が続いています。
不完全燃焼となってしまった夏をどうしようかと思っていたところ、NYAAさんから沢登りのお誘いが来ました。場所は安達太良山の東南側に位置する杉田川です。安達太良山もしばらく行っていません。夏の締めくくりの山行としては魅力があります。参加することにしました。
8/24の朝、遠藤ヶ滝駐車場に集合です。参加者は何と9名それも山形、宮城、福島そして茨城の混成パーティです。NYAAAさんの人脈の広さにびっくりでした。
メンバー紹介を終えて出発します。
途中遠藤ヶ滝不動尊がありました。安全登山を祈願して二拝二拍しました。
林道をしばらく歩くと遠藤ヶ滝がありました。落差はあまり無いですが、岩はツルツルで登れそうもありません
この先の橋を渡ったところから渡渉開始です。すぐきれいなナメ滝が出てきました
皆さん、嬉々として遡行していきます
やはり沢は遡行してこそ渓谷美が味わえます。
最初の5m滝は問題なくクリアしました
次の7m滝は左壁を登りますが取り付きまで行くのが大変そうです。NYAAさんは釜を渡渉して行きました。上部にいる方たちは先行パーティです。
でも近くに行ってみると壁をへつっても行けました。ここは安全を期してロープを垂らしてもらいました。
次の7m滝が核心部と思われます。左壁にバンドがありました。これを伝っていけそうですが、近づいて見るとけっこう高度感があります
まずSさんが登って行きました。続いてKさん・・・しかしバンドに上がったところで滑落してしまいました。滝つぼに落ちたため、衝撃は少ないと思われましたが、確認すると膝を打撲していました
この時点で遡行は無理と判断し、下降することとしました。本人が歩ける状態だったのは幸いでした。先程の7m滝は懸垂で、5m滝は巻き道を利用してナメ滝まで下降しました。
林道まで戻ると一安心で、周りを楽しむ余裕も出てきました。フシグロセンノウが鮮やかに咲いていました。
キノコに詳しい方がいて教えてもらいましたが名前を忘れてしまいました。⇒クサハツ(毒)です、みどぽんさんありがとうございました。
多分オオシロカラカサタケ(毒)・・・。
このキノコはウスヒラタケで食べられるそうです。見るからに美味しそうで採って行こうとしましたが、放射性物質が心配だからと止められてしまいました
駐車場に戻って反省会を行った後解散しました。
短いですが今回歩いたルートです。事故が起こってしまったことは残念でしたが、その後の対応や下降で得るものも多かったと思います。落ち着いて行動できたのは何よりでした。
今後のために個人的に総括をしておくこととします。沢のようなバリエーションルートを歩く場合は、基礎的なクライミング技術を習得しておく事は必須です。現場では難しいと思ったら無理をせず、引き返すかそこに留まるかの自己判断も必要です。ガイドを伴った登山でなければ、沢に限らず起こした事故は自己責任という考え方もあります。
しかし沢はもともと滑りやすいところを歩くため、思いがけずスリップすることもあります。メンバーの力量を考えたペース配分と適切なアドバイス、そしてロープを出すかどうかの判断も必要となります。
また事故が起きてしまったときは救助担当や安全なルート偵察担当等の役割分担を決めなければいけません。装備の上でも救助に必要なものを準備しておくことが大事と思いました。
硬い言い方になりましたが、実際には少し注意深い行動と準備をすればいいことばかりです。そうすれば快適な山行が約束されるでしょう。
不完全燃焼となってしまった夏をどうしようかと思っていたところ、NYAAさんから沢登りのお誘いが来ました。場所は安達太良山の東南側に位置する杉田川です。安達太良山もしばらく行っていません。夏の締めくくりの山行としては魅力があります。参加することにしました。
8/24の朝、遠藤ヶ滝駐車場に集合です。参加者は何と9名それも山形、宮城、福島そして茨城の混成パーティです。NYAAAさんの人脈の広さにびっくりでした。
メンバー紹介を終えて出発します。
途中遠藤ヶ滝不動尊がありました。安全登山を祈願して二拝二拍しました。
林道をしばらく歩くと遠藤ヶ滝がありました。落差はあまり無いですが、岩はツルツルで登れそうもありません
この先の橋を渡ったところから渡渉開始です。すぐきれいなナメ滝が出てきました
皆さん、嬉々として遡行していきます
やはり沢は遡行してこそ渓谷美が味わえます。
最初の5m滝は問題なくクリアしました
次の7m滝は左壁を登りますが取り付きまで行くのが大変そうです。NYAAさんは釜を渡渉して行きました。上部にいる方たちは先行パーティです。
でも近くに行ってみると壁をへつっても行けました。ここは安全を期してロープを垂らしてもらいました。
次の7m滝が核心部と思われます。左壁にバンドがありました。これを伝っていけそうですが、近づいて見るとけっこう高度感があります
まずSさんが登って行きました。続いてKさん・・・しかしバンドに上がったところで滑落してしまいました。滝つぼに落ちたため、衝撃は少ないと思われましたが、確認すると膝を打撲していました
この時点で遡行は無理と判断し、下降することとしました。本人が歩ける状態だったのは幸いでした。先程の7m滝は懸垂で、5m滝は巻き道を利用してナメ滝まで下降しました。
林道まで戻ると一安心で、周りを楽しむ余裕も出てきました。フシグロセンノウが鮮やかに咲いていました。
キノコに詳しい方がいて教えてもらいましたが名前を忘れてしまいました。⇒クサハツ(毒)です、みどぽんさんありがとうございました。
多分オオシロカラカサタケ(毒)・・・。
このキノコはウスヒラタケで食べられるそうです。見るからに美味しそうで採って行こうとしましたが、放射性物質が心配だからと止められてしまいました
駐車場に戻って反省会を行った後解散しました。
短いですが今回歩いたルートです。事故が起こってしまったことは残念でしたが、その後の対応や下降で得るものも多かったと思います。落ち着いて行動できたのは何よりでした。
今後のために個人的に総括をしておくこととします。沢のようなバリエーションルートを歩く場合は、基礎的なクライミング技術を習得しておく事は必須です。現場では難しいと思ったら無理をせず、引き返すかそこに留まるかの自己判断も必要です。ガイドを伴った登山でなければ、沢に限らず起こした事故は自己責任という考え方もあります。
しかし沢はもともと滑りやすいところを歩くため、思いがけずスリップすることもあります。メンバーの力量を考えたペース配分と適切なアドバイス、そしてロープを出すかどうかの判断も必要となります。
また事故が起きてしまったときは救助担当や安全なルート偵察担当等の役割分担を決めなければいけません。装備の上でも救助に必要なものを準備しておくことが大事と思いました。
硬い言い方になりましたが、実際には少し注意深い行動と準備をすればいいことばかりです。そうすれば快適な山行が約束されるでしょう。
2014-08-29 08:00
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コメント(21)
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こんにちは^^
事故では仕方ないですね。でも少しの間でも十分に楽しめ且つ勉強になったのでしょうね。
ラボを動かすと滝を渡っているところで複雑に動きます^^ 慎重慎重に動かれたのでしょう。
by mimimomo (2014-08-29 12:13)
おもしろそうなコースですね。 でも沢登は難しそう。
皆さんの大半が錚々たるメンバーだと察します。
滑落された方、大過なさそうでよかったですね。
沢や渡渉はこけたらマズイですね。 クライミングはダメなんで私はダメですが 渡渉出来るくらいは練習しなければなりません。。
by Jetstream (2014-08-29 19:47)
出来る限りの安全確保をして
最大限楽しみたいですよねぇ~
by ぷらすけ (2014-08-29 21:01)
いい天気だったようで、よかったですね。まったく、今年の夏の天気はどうかしていました。
by 低山 (2014-08-29 21:18)
足元が悪いのはもちろん、
水の量が少なくても、
その勢いって、ものすごく強いですよね。
予想以上に強い力で流されたり滑ったり・・・
落ちた方も、打ち身ぐらいで済んでよかったですね。
by nousagi (2014-08-29 21:44)
渓谷美豊かな場所ですね。
沢登り。凄いですね。楽しそうですが、私は見るだけに。
しかし本当に綺麗な滝ですね。
怪我がした方、大したことなくて、よかったです。
by はるか (2014-08-29 21:46)
夏の沢登り、楽しそうですね^^
滑りやすい場所を歩くので、
滑らずに歩き続けるのは難しいそうに思いました。
でも、楽しそうですね。
by joyclimb (2014-08-29 22:46)
皆さん、niceやコメントありがとうございます。
mimimomoさん
やはり無事下山が第一ですから、下降を選びました。
今回は怪我の程度も軽かったのが何よりでした。
救助や沢の下降法でも色々と勉強になったことは多いです。
Jetstreamさん
沢を歩くと童心に帰って水遊びの感覚になります ^^
だから楽しいのですが、やはりクライミング技術は必須です。
もちろん尾根歩きでも練習しておいたほうが役に立ちます。
怪我の程度が軽かったのは何よりでした。
それも考えると総合的に楽しめたのかもしれません。
ぷらすけさん
>最大限楽しみたいですよねぇ~
その通りです。楽しめることが一番です。
そのためには安全を第一に考えなければいけません。
低山さん
この日は午後から降られました。
早い時間に行動終了できてよかったです。
nousagiさん
>予想以上に強い力で流されたり滑ったり・・・
仰るとおり、水流の中に入るとその抵抗はすごいです。
出来るだけ水線際を行きますが、水流の中にいいホールドとかある場合はその限りではありません ^^
怪我の程度が軽かったのは何よりでした。
はるかさん
沢の中に入って見る景色は登山道から見るのとはまるで違います。
童心に帰った気分です。
ただしクライミング技術がないと危険ではあります。
怪我の程度が軽かったのは何よりでした。
joyclimbさん
>夏の沢登り、楽しそうですね^^
ほんとに楽しいです。暑い夏はこれに限ると思っていました。
ただしクライミング技術がないと危険ではあります。
でもこれは尾根歩きでも練習しておくと役に立ちますよ。
by tochimochi (2014-08-29 23:23)
何時も沢は眺めるだけです。
水は苦手ですから・・・・^^;
懸垂の所も足元が滑りそうですね。
ツル~~と滑ると足ががくがくになりそうです。
時々、岩登りをします。この教訓を学びました。
もう最後の沢ですか。
最近はもう秋なんて思う気温です。
by ひろたん (2014-08-30 21:27)
杉田川ではお世話になりました。
昨年お会いした猿が城が初めて、その後は湯川(撤退)。3回目の沢が杉田川でした。
が、昨年、体験参加した御岩山でのたった1回の8環を使った懸垂下降の練習の次が今回の懸垂下降の本番になるとは思わず、必死に思い出して8環をセットしてドキドキしながら降りました。岩トレの必要性を痛感した一日でした。
さて、画像のキノコはクサハツ又はオキナクサハツです。不食です。
福島のキノコもベクレル的には量を食べなければ、大人が死ぬまでにはガンを発症しないと思っていますが、精神的に食べる気にはなりません。
さて、NYAAさんがヤマレコにレポを我々3名のHNでUPしてくれたようなので見に行きたいと思います。
また、ご一緒の機会があるときはご指導ください。
by みどぽん@いわき (2014-08-30 23:14)
遡行って涼しげなのに、スポーティに見えますね!
ヘルメットしてるからかなぁ?
フシグロセンノウ、ああいうシーンに出会いたいです!
by sinjitsu (2014-08-31 00:01)
ひろたんさん
>水は苦手ですから
でも遡行してみると見ると楽しいですよ。
泳げなくても大丈夫です ^^
岩登りをしているのですから技術的には問題ありません。
ぜひチャレンジして見てください。
みどぽん@いわきさん
こちらこそお世話になりました。
昨年お会いしていたとはびっくりです。
練習が役に立ってよかったですね。
クサハツでしたか、ありがとうございます。
そのうちキノコ採りに誘ってください(出来れば茨城の山)。
>量を食べなければ・・・
ですよね、そんな事言ってたら楽しみが逃げてしまいます。
sinjitsuさん
>遡行って涼しげなのに、スポーティに見えますね!
遡行は涼しいですよ、何しろ水の中ですから ^^
そしてスポーツでもあります、何しろ手と足で登っていくのですから。
フシグロセンノウ見たこと無いですか?
低山に咲く花ですからちょっと山に入れば・・・ ^^
by tochimochi (2014-08-31 17:11)
危険な沢登りは控えて下さいね。鉄砲水と言う怖い敵が…。
by nikkin (2014-09-03 14:01)
遠藤ヶ滝には私も何回か行ってますが、沢登りはやはりすごいですね~!危険と隣り合わせですね。怪我も大したことがなく、良かったです。
by drumusuko (2014-09-06 12:06)
nikkinさん
鉄砲水は起きる条件があります。
このときはその心配はありませんでした。
drumusukoさん
遠藤ヶ滝にはいかれてるのですか。
それならこの沢もご存知ですね。
>危険と隣り合わせ
確かにそうですね。
でもそれを自分で判断して回避できるようになりたいものです。
そうすれば楽しい水遊びと渓谷美が味わえます。
by tochimochi (2014-09-06 20:16)
杉田川、水量も多くナメ滝もあって、とても楽しそうな沢ですね。
遡行者も多いように見受けられました。
安達太良山は、私の家内の実家にも近いので何度か出かけましたが、このような魅力てな沢があるのであれば、是非とも遡行してみたいものです。
ところで、滑落なさったKさん。大事には至らずに何よりでした。
釜があったのが不幸中の幸いですね。
その時点で退却をご判断なさったのも流石です。
沢登りは意外に体力を消耗しますが、バラエティに富んでいるためか、体力の消耗を自覚するのが遅れがちになります。
9名で遡行されたとのことですから、どうしても時間がかかってしまいますし。
本チャンで初めて8環をお使いになった方のコメントも拝読しましたが、懸垂下降はやはり現場で場数を踏むのが一番だと思います。
7mくらいの高さからであればそれほどの負担もお感じになられないことと思いますので、これも良いご経験になったと思いました。
ところでウスヒラタケ。これは大変おいしい茸です。放射能の危険性はあるかもしれませんが、是非とも一度ご賞味下さい。
by 伊閣蝶 (2014-09-08 18:47)
伊閣蝶さん
長文のコメントありがとうございます。
やはり沢になると熱が入ってしまいますね ^^
仰るとおり、事故は残念でしたが釜に落ちたことは幸いでした。
背負って降りることにならなくてよかったです。
9名と沢としては大人数でしたが、皆さん落ち着いて行動してくれました。
杉田川は初めてでしたが、流程も短くて楽しめる沢です。
是非お出かけになってください。
ウスヒラタケ、採ってくればよかった。
思い出しても惜しかったです。
by tochimochi (2014-09-08 23:00)
沢登りは涼しそうで良さそうに見えますが技術が無いと
危険ですね、私は長靴で渡渉するのが精一杯です。
フシグロセンノウ、今年は見損ないました。
by g_g (2014-09-11 21:34)
g-gさん
確かに基本的なクライミング技術は必須です。
さらに油断は禁物ですね。
フシグロセンノウ、今年は初見でした。
by tochimochi (2014-09-12 12:39)
沢登りは、総合力が試されるので、上級者のみ許される遊び?ですね。 最近はネットで知り合っただけで、険しい岩登りや沢登をしてよく遭難事故が起こっているようなので、パーティーをまとめる技量もリーダーには必要なのでしょうね。(と言うか、リーダー不在の場合もあるようなので、そういうのは言語道断ですね)
by おど (2014-09-18 21:54)
おどさん
痛いところを衝かれました。
仰るとおりです。
混成パーティの場合、遠慮が出てしまうのでパーティをまとめるのも難しい面がありますね。
by tochimochi (2014-09-18 22:32)