薄葉沢~里美富士・初夏の風景 [登山]
尚仁沢湧水を訪ねてから、渓流沿いを歩いてみたくなりました。ふと昨年11月に薄葉沢から里美富士を歩いたとき、遡行しも面白いかも…と考えたことを思い出しました。梅雨に入る前の晴天を狙って慌しく山行を決めました。
2015/06/7の朝、薄葉沢ハイキングコース入口から林道を進みました。途中から沢沿いの道に入って、適当なところから入渓しました。
今日の足ごしらえはこれ、全く普通のスニーカーです。今まで履いていた渓流シューズはフェルトが大分硬くなっていたので思い切って購入してみました。それにしてもこれで大丈夫なんでしょうか。
最初の塩草の滝を越えると薬研の滝です。小滝ばかりなのでルートは適当に決めていきます。
そしてこれがメインの薄葉沢の滝、見応えはありますが、二段になっているので水線際を簡単に越えられます。
沢登りは滝登りのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ほとんどはこういう穏やかな流れです。水の中をジャブジャブと歩いていけます。
コケの花と思いましたが、花びらが落ちていただけでした。
たまにはこういうはっとする光景に出会うこともあります。
滑り滝は滑らないよう苔むした岩の上を歩いて越えました。
指又の滝は左側の流れの水線際を…
笠石の滝と笠石の滝頭です。ここはシャワークライムを楽しめました
ここを過ぎると流れも細くなり、草薮が茂ってくるので岸に上りました。シューズのソールはこのようになっています。ハイパーVソールと言って、濡れた場所でもグリップが効くのがセールスポイントです。確かに濡れた岩でもそれなりにグリップは利くようです。ただしつるつるの岩では全く歯が立ちませんでした。もっともこれはフェルト底でも同様な気もします。
ここからハイキングコースに戻ってさらに歩いていくと笠石集落の田園風景が広がっていました。薄葉川の水源はここの農業用水でした。
さらに歩いていくと里美富士への分岐となります
杉林の中を歩いていくと白い花をいっぱい付けた木がありした。エゴノキかと思いましたが、花の付きかたを見ると違うようです。ご存知の方は教えてください。ウツギのようです。mimimomoさん、ありがとうございました。
さらに歩いていくとコアジサイロードになりました。延々と続いていますから、なかなか壮観でした。
山頂近くになると広葉樹林帯になってきました。そしてブナの木も…昨年はどうして気がつかなかったんでしょうか。
里美富士奥峰です。展望はないですが、いい雰囲気のところです。ところが反対側を見てビックリ一面杉の植林地になっていました。
広葉樹と針葉樹を分断してハイキングコースが続いていました
広葉樹林帯に入るとまさに自然林の雰囲気でした
ブナの子供もすくすくと育っています
こんな巨木もありました。低山なのに深山の雰囲気です。
笹に埋もれた中峰に到着しました。手前に三角点が見えてますが、国土地理院のHPでは確認できませんでした。廃止されてしまったのかもしれません。
前峰を過ぎると私の好きなホオノキも元気でした
気分を良くして下りていくと突然、伐採用の作業道が眼前に広がりました。作業道は縦横に作られているようで、ショートカットをしようとマーカーの付いた急斜面を降りてしまいました。しかしこれが間違いの元で尾根を外してしまいました。林道を大回りして、駐車地点まで戻る結果になってしまいました
今回歩いたルートです。薄葉沢では久しぶりに遡行を楽しみました。滝登りの要素こそ少ないですが、沢歩きに慣れるには最適なコースでした。新緑と渓流のコラボも十分楽しめました。
里美富士は2度目でしたが、こんなに自然林の雰囲気を持っているとは思いませんでした。ただし植林地の雰囲気も大分あります。大規模伐採が進んでいるようですが、伐採した後どうなるかが気になります。広葉樹林への復活がされればいいのですが…。
2015/06/7の朝、薄葉沢ハイキングコース入口から林道を進みました。途中から沢沿いの道に入って、適当なところから入渓しました。
今日の足ごしらえはこれ、全く普通のスニーカーです。今まで履いていた渓流シューズはフェルトが大分硬くなっていたので思い切って購入してみました。それにしてもこれで大丈夫なんでしょうか。
最初の塩草の滝を越えると薬研の滝です。小滝ばかりなのでルートは適当に決めていきます。
そしてこれがメインの薄葉沢の滝、見応えはありますが、二段になっているので水線際を簡単に越えられます。
沢登りは滝登りのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ほとんどはこういう穏やかな流れです。水の中をジャブジャブと歩いていけます。
コケの花と思いましたが、花びらが落ちていただけでした。
たまにはこういうはっとする光景に出会うこともあります。
滑り滝は滑らないよう苔むした岩の上を歩いて越えました。
指又の滝は左側の流れの水線際を…
笠石の滝と笠石の滝頭です。ここはシャワークライムを楽しめました
ここを過ぎると流れも細くなり、草薮が茂ってくるので岸に上りました。シューズのソールはこのようになっています。ハイパーVソールと言って、濡れた場所でもグリップが効くのがセールスポイントです。確かに濡れた岩でもそれなりにグリップは利くようです。ただしつるつるの岩では全く歯が立ちませんでした。もっともこれはフェルト底でも同様な気もします。
ここからハイキングコースに戻ってさらに歩いていくと笠石集落の田園風景が広がっていました。薄葉川の水源はここの農業用水でした。
さらに歩いていくと里美富士への分岐となります
杉林の中を歩いていくと白い花をいっぱい付けた木がありした。
さらに歩いていくとコアジサイロードになりました。延々と続いていますから、なかなか壮観でした。
山頂近くになると広葉樹林帯になってきました。そしてブナの木も…昨年はどうして気がつかなかったんでしょうか。
里美富士奥峰です。展望はないですが、いい雰囲気のところです。ところが反対側を見てビックリ一面杉の植林地になっていました。
広葉樹と針葉樹を分断してハイキングコースが続いていました
広葉樹林帯に入るとまさに自然林の雰囲気でした
ブナの子供もすくすくと育っています
こんな巨木もありました。低山なのに深山の雰囲気です。
笹に埋もれた中峰に到着しました。手前に三角点が見えてますが、国土地理院のHPでは確認できませんでした。廃止されてしまったのかもしれません。
前峰を過ぎると私の好きなホオノキも元気でした
気分を良くして下りていくと突然、伐採用の作業道が眼前に広がりました。作業道は縦横に作られているようで、ショートカットをしようとマーカーの付いた急斜面を降りてしまいました。しかしこれが間違いの元で尾根を外してしまいました。林道を大回りして、駐車地点まで戻る結果になってしまいました
今回歩いたルートです。薄葉沢では久しぶりに遡行を楽しみました。滝登りの要素こそ少ないですが、沢歩きに慣れるには最適なコースでした。新緑と渓流のコラボも十分楽しめました。
里美富士は2度目でしたが、こんなに自然林の雰囲気を持っているとは思いませんでした。ただし植林地の雰囲気も大分あります。大規模伐採が進んでいるようですが、伐採した後どうなるかが気になります。広葉樹林への復活がされればいいのですが…。
2015-06-14 22:07
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コメント(26)
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おはようございます^^
良い雰囲気の中沢登が楽しめましたね~♪ この時期気持ちよさそうです。
「はっとする光景」ほんと、とても美しい。
お花はウツギではないかと思うのですが・・・はっきり分かりません。
by mimimomo (2015-06-15 06:37)
沢付近は滑って怖いという印象があるので出来るだけあまり近づかない無いようにしていますが、ブログを拝見していると沢靴で経験して
見たくなります。山のバリエーションがあって楽しめる場所ですね。
by g_g (2015-06-15 08:07)
低山は我慢出来ない程の暑さになってきましたから、沢沿いは必至ですね。^^朴葉は重宝します。柿の葉や笹では握り鮨サイズが限界ですが、朴であればオニギリを包めます。更には食器にも出来るし、朴葉味噌の様にフライパン代わりにもなります。最高ですね。
by のら人 (2015-06-15 08:33)
緑濃い沢を遡る♪ 楽しそうですが冷え性の私は無理かなぁ・・・^^;
小さな滝がたくさんあってよい雰囲気の沢ですね♪
by よしころん (2015-06-15 08:37)
皆さん、niceやコメントありがとうございました。
mimimomoさん
今年初の沢歩きでしたが、小滝ばかりで楽しく歩けました ^^
渓流と新緑のコラボはいいですね。
花はウツギに間違いないようです。
ありがとうございました。
g_gさん
>沢付近は滑って怖いという印象
その通りですが、沢靴を履けば一変しますよ。
水の中をジャブジャブ歩く快感は格別です ^^
のら人さん
暑くなると沢沿いは快適ですね。
朴葉は殺菌効果もあるようですね。
またまた薀蓄を披露いただき、大変参考になりました ^^
朴葉味噌、私も大好きです。
よしころんさん
>楽しそうですが冷え性の私は無理かなぁ・・・^^;
いえいえ、水に入るのは足だけですから・・・暑い夏は快適ですよ。
仰るとおり、小滝ばかりで圧迫感がないため楽しく歩けました。
by tochimochi (2015-06-15 19:55)
沢登り気持ちよさそうですね♪
普通のスニーカーで大丈夫?と思いましたが
なるほど~底が違うんですね。
by ぷらすけ (2015-06-15 21:02)
三角点なら必ず「三角点」と刻字が入ってますが、ありましたか?
by 低山 (2015-06-15 22:09)
渓流遡行はこれからの季節、滝もあっていいですね。 一旦脚を入れればなんとかなりますが、踏み入れる一歩が不安ですね。(笑) つるつるの石ならゴム底もフェルトもダメでしょうね。 私がポロシリの渡渉で水没・洗礼を受けたのも滑りそうな大石でした。 しかも寒くて~。 沢遡行はやっぱり真夏ですね。 水に浸かるのを楽しみながら・・ (笑)
by Jetstream (2015-06-15 22:31)
沢を歩くとなると、
すべてが水に浸かる覚悟がいるんですよね・・・?
引き出しがたくさんある方は
夏も冬もいろんな楽しみ方ができますね。
でも沢の水って切れるほど冷たいですよね。(^^;)
by nousagi (2015-06-16 08:43)
沢登りは若い頃の経験がないと、とてもできませんね。
シャワークライムのあとでは風邪を引きそうですし、岩ですべって転落しそうです。
先月の霧降隠れ三滝のマックラ滝では、石伝いに川の向こう側に行こうとして、苔が生えた石で滑って転倒してしまいました。
by ヴェール (2015-06-16 22:14)
ぷらすけさん
>普通のスニーカーで大丈夫?
私も心配でしたが、意外と大丈夫でした ^^
暑い時期は沢は快適ですよ。
低山さん
>三角点なら必ず「三角点」と刻字が入ってます
見てませんでした ^^;
これは三角点じゃなかったのでしょうか?
Jetstreamさん
>踏み入れる一歩が不安ですね。
その通りですね。
水の中を歩くんだという気持ちの切り替えが必要です。
でも滑りやすいところですから、それなりの歩き方の工夫が要ります。
つるつるの岩には近寄らないようにしましょう ^^
そうすれば暑い夏は快適な山行が出来ます。
nousagiさん
>すべてが水に浸かる覚悟
いえ、それはルートの取り方しだいです。
膝ぐらいまでで済むことも十分可能です。
引き出しは無いですよ、nousagiさんと違って同じところばかり歩いてます ^^;
>沢の水って切れるほど冷たい
この時期はそんな事はありません、特に夏はシャワーを浴びて登ると快適です。
by tochimochi (2015-06-16 22:40)
ここのは国土地理院の三角点とは違うものかと思います。御料局三角点というのもありますが、これは国土地理院のものとは違います。しっかりした作りで、古そうですから、御料局三角点かもしれません。その場合は、御料局という文字が入っています。
by 低山 (2015-06-17 09:39)
普通のスニーカー、沢登りでも十分使用できそうですね。
涼しそうな渓流付近を歩く沢登り、気持ちよさそうですね^^
by joyclimb (2015-06-17 22:21)
低山さん
御料局三角点ですか、名前から皇室ゆかりのもののようですね。
今度行ったときによく見てみます。
joyclimbさん
>普通のスニーカー
でもないんです。
ソールが滑りにくい材質でできているようです。
ここは難しいところもなく、涼しくていいところですよ。
by tochimochi (2015-06-18 08:52)
前言撤回します。コンクリートの枠に収まっている御料局三角点は見たことがないので、別の標石かと思います。
御料局三角点は、明治時代、国有林のうち皇室の財産だった森林を管理していた宮内庁御料局が測量したもので、今でも各地に残ってます。
by 低山 (2015-06-18 13:14)
ヴェールさん
>沢登りは若い頃の経験がないと
いえ、そんな事はありません。
沢にも簡単なルートから難しいルートまで色々あります。
ここは最も簡単なルートといっていいでしょう。
それに歩くルートも自分で選べます。
難しいと思ったら巻けばいいのです。
滑りそうなところも自己判断で注意して歩けば問題ありません。
低山さん
>コンクリートの枠に収まっている御料局三角点は見たことがない
そうでしたか、やはりもう一度確認する必要がありますね。
地域的にここが皇室の財産だったとは考えにくいですしね。
by tochimochi (2015-06-18 22:16)
これからは沢ですよね^^
けど苦手です。なぜ・・・・
大きなカエルがいて、見たことがないカエルでした。
>。ハイパーVソールと言って、濡れた場所でもグリップが効くのがセー ルスポイントです。確かに濡れた岩でもそれなりにグリップは利くよう です
これからの登山で沢を渡らないといけない時に良いかもですね。
重いですかぁ。
そんなこと言っている場合ではないですかね。
つるつるの岩では効果がありませんか。
それなりにまた靴があるでしょうね。
一度挑戦もいいかもですね。沢・・・・
by ひろたん (2015-06-20 10:19)
>これからは沢ですよね^^
その通りです、暑い時期には涼しくて快適です。
色々苦手な生き物もいますが、彼らもまた自然の生態系の中で生きています。
ハイパーVソールはスニーカーと同じで軽いです。
ただし沢以外での靴はもう一足用意したほうがいいです。
つるつるの岩、これは自分で判断して避ければいいわけです^^
ぜひ挑戦してください。
by tochimochi (2015-06-20 21:34)
薄葉沢、何とも魅力的な沢ですね。
滝にきちんと名前がついているところなど、地元でも愛されているのでしょう。
足回りにも注目してしまいました。
ソールの形状でフリクションを効かせるというところは素晴らしい。
これなら沢から離れたあとの草付きとか泥壁なども踏破できますね。
つるつるの岩でのフリクションということで言えば、感覚的に草鞋が一番のように思いますが、傾斜の強い滝の登攀には苦労しますので、こうしたシューズタイプが向いていると思います。
今の渓流シューズがダメになったら試してみたいと思いました。
by 伊閣蝶 (2015-06-21 12:56)
すっかり沢歩きが気持ちよさそうな季節になりましたね。
靴底も沢歩き用ってのがあるんですね。
フェルトの底があるなんて意外でした。
by sinjitsu (2015-06-21 20:16)
伊閣蝶さん
ここは沢沿いにハイキングコースがあるところなので滝の名前も詳しく付いてます。
巻き道を使って歩く方もけっこう居ると思います。
ソールはちょっと心配でしたが、意外と効いて安心しました。
とは言っても無理は禁物と思います。
登攀的要素の強い滝は避けて歩くようにしたいと思います ^^;
sinjitsuさん
暑くなってくると沢筋が気持ちよくなりますね。
沢用の靴もだんだん進化してます。
昔は地下足袋にわらじで歩いてました ^^;
すっかり沢歩きが気持ちよさそうな季節になりましたね。
靴底も沢歩き用ってのがあるんですね。
フェルトの底があるなんて意外でした。
by sinjitsu
by tochimochi (2015-06-21 21:48)
薄葉沢の検索からやってきました。
はじめまして。
先日、私も薄葉沢へ行きましたが、薄葉沢から生田の大滝への道や、里美富士の道が、途中不明瞭になり、断念してしまいました。
さすが、ベテランの方は違うなぁと感心しながら拝見しました!
by 西園寺 (2015-06-23 15:43)
西園寺さん
こちらこそはじめまして。
里美富士奥峰への道は確かに分かりにくい所がありますね。
昨年、中峰から生田の大滝に行こうとしましたが途中で分からなくなり、無理やり林道に降りて見てきました。
薄葉沢も含めこの山域も楽しめそうです。
by tochimochi (2015-06-23 22:13)
山歩きはいいですね。
by ねじまき鳥 (2015-06-24 00:06)
ねじまき鳥さん
コメントありがとうございます。
新緑なか渓谷を歩くのは気持ちがいいです。
by tochimochi (2015-06-26 08:54)
天然のイオンを体いっぱいあびて、清々しい沢登りですね。
今時期、ちょっと花は少なくなりますが、その分緑がきれいになって、自然は、本当に素晴らしいですね~!
by drumusuko (2015-06-27 12:19)