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袈裟丸山・未完の縦走 [登山]

眼が覚めるとに東側が明るく[ひらめき]なっていました。急いで外を見てみるとすばらしい晴天です。朝食は後回しにして急いでパッキングを済ませました。茜雲が鮮やかに輝いていました[ぴかぴか(新しい)] 山での朝はこれが楽しみです。
1.0夜明け前.JPG

歩き始めるとまもなく日が昇ってきました[晴れ] 見事なご来光です。
1.1ご来光.JPG

女峰山もくっきりとしたシルエットを見せてくれました[るんるん]
1.2日光連山.JPG

相変わらずはっきりしないルートをたどって行くうちに、すっかり明るくなりました。最後の奥袈裟丸山に向かいます。しかし奥袈裟丸山は巻いてしまったのか、いつの間にか通り過ぎてしまいました[バッド(下向き矢印)]休憩して朝食のコーヒーを入れようとしたら、水筒が空になっていました[もうやだ~(悲しい顔)]急いでパッキングしたために、水筒の口金が緩んでしまったようです。これで残りはスポーツドリンク200ml程度となってしまいました。
1.3奥袈裟丸へ.JPG

樹林の間から、皇海山と鋸山が見えてきました[目]と言っても拡大してます、こんなに近くはありません。
1.4皇海山.JPG

稜線が見えれば迷うことは無いのですが、樹林に囲まれた尾根はすぐルートを失ってしまいがちです[ふらふら]やっと法師岳に着きました。ここも展望がありません。
1.5法師岳.JPG

法師岳からの下りはさらに不明瞭です[exclamation&question]ここの下りなどは向こうの枝の赤テープでルートと分かりますが、踏み跡は全くありません。
1.8ヤブ尾根.JPG

下りきると背丈を没する笹薮のの登りとなります。広い尾根のため踏み跡は全く見当たりません。ひたすら高い方に向かって掻き分けて登るしかありません[あせあせ(飛び散る汗)]笹だからいいのですがシャクナゲなどなら悲惨です。『こんなにヤブがあったとは…』誤算その2でした。
1.9六林班峠手前のピークへ.JPG

紅葉もひょっとしたらと思っていましたが、やはり来月ですね。
2.0紅葉.JPG

何とか登りきって六林班峠に向かいます。ここも笹薮です。この時点で水はすっかりなくなっていました[たらーっ(汗)]鋸山がはるか遠くに感じられました。
3.1六林班峠へ.JPG

六林班峠には快適なビバーク地がありました。さらに歩くと庚申山荘に下りるエスケープルート[右斜め下]と鋸山に向かうルート[右斜め上]との分岐点です。時間的には早いですが、右の道を行くことに迷いはありませんでした。
3.2分かれ道.JPG

下り始めてすぐ沢の音が聞こえてきました。水を好きなだけ飲めるのはありがたいものでした[わーい(嬉しい顔)]しかし水が補給できたので、登り返して鋸山に向かおうという考えは起こりませんでした[パンチ]
3.3沢1.JPG

次々と沢が現れます。6本以上もありました。ナナカマドがいい感じです[るんるん]紅葉していればさらに…。
3.4沢2.JPG

ここはエスケープルートと思っていましたが、ちょっと違いました。。このようなザレ場や急斜面の笹原のトラバース等、気の抜けない箇所がいくつかあります。道も倒木で崩れているところがありました。鋸山に行かなかったせいか、足取りも重く歩いていると2人組パーティが追いついてきました[ダッシュ(走り出すさま)]ご夫婦かと思いましたが違うようです。先に行ってもらいましたが、すごいペースで下りていきます。これで目が覚めた私もペースを上げましたが、ついて行くのがやっとでした。
3.6ザレ場.JPG

ようやく庚申山荘に到着しました。お二人はここに泊って鋸経由で皇海山に登ってきたということでした。5:00発と言っていましたからでここまで8時間ということになります。やはり皇海山は遠い山です。
3.8庚申山荘.JPG

仁王門、夫婦蛙等の奇岩を過ぎて、水ノ面沢沿いの道を一の鳥居まで下りました。そして庚申渓谷沿いの林道を銀山平まで歩いて山行終了です。もちろん沢入駅まで戻ってtochimochi号を回収しました。
3.9一の鳥居.JPG

この山行の全ルートです。出発前は鋸山~庚申山を経由して馬蹄形縦走+あわよくば皇海山もと思っていました。33年前は下の避難小屋に泊って、2日目に鋸山~庚申山を経由して原向駅まで歩いたのですから、十分可能と思っていました。ログを見直して、『もう少し頑張れば』の想いが出てきました。
しかし水が無かったとはいえ、それまでの歩きで気力が衰えていたようです[ちっ(怒った顔)]それに33年前のほうがヤブが少なかったような気がしています。笹薮などはすぐ伸びてしまいますから、年による変動もあるのかもしれません。いずれにしても地図に登山道が記されているのに、今だ原始の趣を残す山として貴重な山域と思います。


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コメント 22

nousagi

命の水がないというのは絶対不安というより
それ以上進めませんよね。
そして下向きになった気持ちはそう簡単には
上向きに変わることはありませんし。(^^;)
お疲れ様でした。
by nousagi (2013-10-03 18:15) 

hayazou2002

水が200mlでは何も出来ないと思います。
やぶこぎお疲れ様です。ふみ後もなさそうなので
私には無理そうです。
by hayazou2002 (2013-10-03 22:14) 

tochimochi

皆さん、niceやコメントありがとうございます。

nousagiさん
心情を代弁いただきありがとうございます。
仰るとおりでした。
でも今考えると、沢から引き返すべきだったと欲が出てきてしまうのです ^^;

hayazou2002さん
いえ、初めから水の備えをしておかなかったミスです。
ヤブ漕ぎは疲れましたが昔のトレースを辿ることができたことは収穫でした。出来れば皇海山までいきたかったですが・・・。
といっても本格的なヤブではありません。
何しろ登山道が記されているのですから・・・ ^^


by tochimochi (2013-10-03 23:03) 

ひろたん

気が抜けない所が・・・
これは怖いですよね。
登山してると、この下りがあのように早く歩けるのかと
思ってしまう場面がたくさんあります。
ひろたんは慎重すぎるのですかねぇ
藪漕ぎも大変ですよね。疲れます^^;
お水は重いですね・・・・
by ひろたん (2013-10-03 23:39) 

Jetstream777

お疲れ様でした。 マーカーがあっても藪漕ぎとは(@_@)。 原始の森を留めていますね。
六林班峠で水がなくなるとは厳しいです。でも、すぐ見つかって安堵されたと思います。 
私ももう少し頑張ればと思うことも多々ありましたが、やってみればキツイし、私はいったんGIVE UPしたらだめですね。 もう一度下から登りなおしましょう。 (笑)
疲れた後の一の鳥居からの最後の林道歩きもキツいと察します。 あの林道そんなに劣悪とは思いませんが、あそこまで自転車が使えればとひらめきました。 (笑)
楽しいけど、 楽な山はないですね。 なんと複雑な交錯!  

by Jetstream777 (2013-10-03 23:58) 

alba0101

ご訪問&コメントありがとうございます^^

これだけのルートですから水が無くなってしまうとキツイですね
無事でなによりでした(^^)

髪はとにかく血行ですから...
頭皮のマッサージを毎日欠かさない事が一番効果があります
指の柔らかい部分で..頭皮を傷つけないようにして 揺り動かすようにしてみて下さいね お染めはご自身の気持ちを最優先で良いと思います。(^^)//
by alba0101 (2013-10-04 10:27) 

tochimochi

ひろたんさん
気が抜けないところはやはり慎重に歩いたほうが良いです。
早く歩いたほうがいい場合もありますが、思わぬ転倒事故になることがあります。
本格的な藪ではなかったのですがやはり消耗しました。
水が一番の誤算でした。

Jetstream777さん
マーカーがあればその周囲には踏み跡があって当然と思うのですが、この山は違いました。そういう意味で藪山を目指すには格好の入門ルートと思います。
>GIVE UPしたらだめですね。
私もそうでした。でもそれでよかったのかも・・・。
またの機会を待つことにします。
最初にあの林道でtochimochi号を使ったのですがあえなくパンクしてしまいました。路面を良く見るとかタイヤを変えるとかした方が良いですね。

alba0101さん
そうですね。水のせいにしておきます ^^;
無事に帰ることが一番ですからね。
早速アドバイスありがとうございます。
心がけるようにします。


by tochimochi (2013-10-04 12:39) 

mimimomo

こんにちは^^
ルートを見ると庚申山まであと一息だったのですね。何だか勿体無い気がしますが仕方ないですね。
しかしこのところのtochimochiさんのルートは藪が多いですね^^
早朝のお空が見事です。慌てて支度される気持ちは分かりますが、お水の栓がゆるかったのはちょっと急ぎ過ぎましたかね^^
by mimimomo (2013-10-04 14:21) 

g_g

長い距離の水不足は堪えたでしょうね、私は車の中に忘れたことがありました、その時は途中で引き返した記憶が・・・
by g_g (2013-10-04 17:53) 

伊閣蝶

ご来迎の素晴らしいお写真に目が釘付けになりました。
厳しいながらも魅力的なルートなのだなと、改めて感じています。
私も、単身生活が終了して関東に戻ったら、是非とも行ってみようと思いました。
ところで、水筒のこと。
ザックの中は水浸しになりませんでしたか?
私も同じようなミスをしでかしたことがあり、やはり泣く泣く下山しました。
着替えなどはビニール袋に入れていたので大丈夫でしたが、濡れたザックを目の前にして著しくモチベーションが下がったものです。
by 伊閣蝶 (2013-10-05 16:05) 

おど

このコース、日帰りは難しそうですが行ってみたくなりますねぇ。(苦笑) 真夏と違い、9月ともなると水分量は少なくなっていますが、残り200mlとなると心細いですね。 自分の場合は、長距離も多いので万が一を考えて少し重くなりますが水は分散して持っていってます。(スポーツドリンクはハイドレに、水はプラティパス、お茶などは300mlのペットボトルなどに)
by おど (2013-10-05 16:07) 

tochimochi

mimimomoさん
>ルートを見ると庚申山まであと一息
そうなんです、勿体無かったと思います。
でもその前に鋸山を越えなければいけません。水が無い状況では無理でした。
問題は沢を見つけてからです。ここで引き返せなかったのが気力の衰えですね ^^;

g_gさん
やはり水が無いと山行を続けるのは無謀ですね。
その気持ちを引きずってしまったのが残念です。

伊閣蝶さん
昨晩は曇っていたため予想外の好天に感動もひとしおでした。
この山はいわゆる縦走とは違った感慨をもたれると思います。
機会がありましたらお出かけください。
水筒の水はもともとコーヒー一杯分くらいしか残っていませんでした。
ザックを開けたとき水滴が付いていたので「?」と思ったのですが、軽くなった水筒ですぐ納得しました。
でも貴重な水がなくなったのは気力が衰える一因でした。

おどさん
この山は超健脚のおどさん向きかもしれませんね ^^
水が無いのはほんとに心細かったです。
私も分散して持っていったのですが、避難小屋の水が涸れていて汲めなかったのが誤算でした。
初めから下で汲んでいけばよかったのですが・・・。

by tochimochi (2013-10-05 21:37) 

sinjitsu

朝の景色、絶景ですね!
そのあとの水筒からっぽ事件、
コーヒー景色が拝めず残念です。

by sinjitsu (2013-10-05 22:46) 

のら人

登山道であるにも関わらず、藪ですか? ^^;
険しい道ですね。
水切れは、痛いですがなんとか乗り切られた様子。
原始の山 ・・・ 先輩らしい山歩きですね。 ^^
by のら人 (2013-10-06 13:29) 

joyclimb

素晴らしい朝の景色ですね!
このような景色を見ると、気分がとてもいいですね^^
残り200mlでの山歩き、これは厳しいですね。
by joyclimb (2013-10-06 20:59) 

tochimochi

joyclimbさん
思いがけず気持ちのいい朝を迎えられました。
ただ水の残量は気がかりでした。
エスケープしてしまいましたが、沢を見つけたところから引返せば良かったと悔やんでもいます。

by tochimochi (2013-10-06 22:01) 

nikkin

このご来光、以前はしょっちゅう見ていたのに…。
今は日の出時刻に山の上、ということはできません。
by nikkin (2013-10-07 18:28) 

a-silk

45kmも歩いたのですね。
かなりハードな山行だったのではないでしょうか。
心身が清められるような、見事なご来光ですね。
by a-silk (2013-10-08 08:01) 

テリー

45Kmも歩いたんですね。これは、すごい。
by テリー (2013-10-08 23:51) 

tochimochi

nikkinさん
ご来光は難しくても日没の瞬間も素晴らしいです。

a-silkさん、テリーさん
いえ、そのうち12Kmは自転車です。
しかも2日かけてます ^^;
山で見るご来光は格別ですね。
来てよかったと思います。

by tochimochi (2013-10-09 22:35) 

drumusuko

きれいな朝日でよかったですね。
でもなかなかの長距離トレイル、お疲れ様でした。それにしてもtochimochi号、なかなか重宝してますね~!!
by drumusuko (2013-10-14 16:36) 

tochimochi

drumusukoさん
朝の風景はなかなかのものでした。
でもその後の歩きは疲れました ^^;
tochimochi号、これからも活躍しそうです。


by tochimochi (2013-10-14 18:57) 

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