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三岩岳・地味にきつい山 [登山]

毎日暑い[晴れ]日が続いています。実感として年々暑くなって豪雨災害[台風]も酷くなっています。西日本豪雨の被害は目を覆うばかりです。グリーンランドでは巨大氷山が迫って津波の発生も懸念されています。その他にも地球規模で異常気象が各地で起こっています。間違いなく地球温暖化の影響でしょう。こんな時に自国第一主義を掲げてパリ協定離脱を表明している米国には呆れるばかりです。地球はどうなってしまうのでしょうか。
という心配をよそに避暑を期待して南会津の隠れた名山、三岩岳に行ってみることにしました。

2018/07/14の朝、小豆温泉近くの国体コース登山口から出発しました。黒檜沢コースは登山道が荒れているため入山禁止[手(パー)]だそうです。
1.0出発.JPG

こんな花[ひらめき]がありました。名前をご存知の方は教えてください。
1.1?花.JPG

急登の尾根です。このころは曇りでまだ良かったのですが・・・。
1.3急登.JPG

これはツクバネソウでしょうか、初見の花です。。
1.4ツクバネソウ.JPG

急登は続きます。でもブナ林を見ると元気が出ます[るんるん]
1.5ブナ.JPG

黒檜沢ルートとの分岐を過ぎると花が多くなってきました。まずマイズルソウです[ぴかぴか(新しい)]
2.0マイヅルソウ.JPG

そしてシャクナゲの小道・・・[グッド(上向き矢印)]
2.1シャクナゲ.JPG

さらにゴゼンタチバナも愛嬌を振りまいていました[るんるん]
2.2ゴゼンタチバナ.JPG

ユキザサも初見[目]です。雪の結晶が咲いているようです。
2.3ユキザサ.JPG

ミニ湿原にはイワイチョウがいっぱい、ハクサンコザクラも咲いていました。しかし日差しを遮るものが無くなり、一気に暑く[晴れ]なりました。
2.4ミニ湿原.JPG

この先に避難小屋[家]がありました。薄暗い小屋でしたが窓を開けると涼風が吹き抜けました[わーい(嬉しい顔)] 御神楽沢を遡行する4人パーティも入ってきて賑やかになりました。

小屋を出るとエンレイソウを見つけました。
2.5エンレイソウ.JPG

そして秋田から来られたおじさんに出会いました。秋田の三角点峰(3000以上あるそうです)は全て踏破しているそうです。その他にもいろんな山に出かけていて御年80歳[がく~(落胆した顔)]びっくりでした。なおヘルメットには藪山研究会のシールがありました。『藪山の方が迷わないですよ』・・・含蓄のあるお言葉でした。
2.6?おじさん.JPG

ミツバオウレン、イワカガミやツマトリソウのお花畑の中を歩いていくと、久しぶりにシラネアオイを見つけました。一輪だけでした。
2.7シラネアオイが一輪.JPG

さらに進むとコバイケイソウの彼方に展望が開けてきました[手(チョキ)]
2.8コバイケイソウ.JPG

三岩岳到着です。溶けそうに[たらーっ(汗)]暑いです。お花畑や湿原も小規模できつい登りでした。後から登ってきた山ガールに感想を聞いてみました。『地味にきつい・・・[もうやだ~(悲しい顔)]』仰る通りです。
3.0山頂.JPG

ここから会津駒まで稜線が伸びています。残雪期には歩けると言ったら『今歩きたい』と返ってきました。しかし今は手前のヤブを突破しなければいけません。山頂にいた皆さんで笑ってしまいました[わーい(嬉しい顔)]
3.1会津駒への稜線.JPG

下山を始めるとカラマツソウに気が付きました。この純白の花は外せません。
3.2カラマツソウ.JPG

往路を戻り黒檜沢ルート分岐まで下りてきました。先ほどの沢パーティはこのルートを登ってきたのです。問題ないと言う事なので下ることにしました[パンチ]
3.3分岐.JPG

沢筋らしくキンコウカが咲いていました。
3.4キンコウカ.JPG

ホオノキとブナのコラボもいい感じでした。
3.5ホオノキとブナ.JPG

登山道の荒れはほとんど見られませんでした。ただし沢沿いをトラバース気味に歩くルートですから不安定な箇所[ふらふら]もあります。下部は草に覆われかけたところも多くなっていました。
黒檜沢の渡渉点も近くなったころ、タマガワホトトギスがほわっと癒してくれました。渡渉点の橋は流されていましたが、礎石は残っており、問題なく渡渉もできました。
3.6タマガワホトトギス.JPG

今回歩いたルートです。溶けるような暑さの中を歩いてきました。最大標高差は1410mあります。きつい登りでしたが、花が多くなってからはテンションも上がってきました。藪山研究会のおじさんは何も見えなかったと言ってましたが、山頂近くではグッドタイミング[手(チョキ)]でガスが晴れてくれました。そして賑わいの山頂となりました。
さらに山頂からお花畑や展望を見ながら下りる時が爽快な気分でした。多くの登山者に出会ったのも意外でした。やはり隠れた名山でした。

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コメント 18

よしころん

暑い中お疲れ様でした。
まだミツバオウレンやイワカガミ、シラネアオイが咲いていた場所は最後まで雪が残っていたのでしょうね。
はじめの何の花?はイワウチワの花が落ちたものだと思います^_^
by よしころん (2018-07-22 18:24) 

Jetstream

会津の山、湿原もあっていいですね。花々が一杯で楽しまれたでしょう。!(^^)! ハクサンコザクラやシラネアオイ、いいですね。湿原の風景は涼感を感じさせますが、今は風が抜けないと標高の高い山でも暑いんでしょうが、花や風景がやわらげてくれます。
標高差もたっぷりとあり歩き甲斐十分の山ですね。会津駒までの稜線が誘惑してますが、今は入ったら藪地獄かもしれませんね。残雪期というと5月連休ごろまでなんでしょうか。
by Jetstream (2018-07-22 20:43) 

g_g

今咲き始めた花と既に終わっている花が存在しているのは
雪解けが遅かったのでしょうね。
最近の私は10キロオーバーの道程は遠慮しております
特にキツい勾配はピークはどうでも良く、山を楽しんで
歩いております。
by g_g (2018-07-22 21:08) 

はるか

三岩、中門岳の先の木道が終わる所から稜線伝いに歩けそうな気がしましたが、冬場でも私にはできませんが、、、

シラネアオイと、イワカガミ、ハクサンコザクラが同時に見れるとは素晴らしいですね。でも地味にきつそうで、急登が続きそうですね。

最初の葉をみると、イワウチワと私も思います。


by はるか (2018-07-22 21:13) 

sinjitsu

いい天気だなぁと思ったら、やっぱり山でも暑いんですね。
ツクバネソウの咲きっぷりなんて涼し気な感じなのに。
by sinjitsu (2018-07-22 22:00) 

tochimochi

皆さん、niceやコメントありがとうございます。
よしころんさん
時折風が吹いたのですが、避難小屋を過ぎてからはただ暑いだけでした ^^;
残雪があるところはいろんな花が一斉に咲きますね。
でも稜線上は消えていました。
>はじめの何の花?はイワウチワの花が落ちたもの
と言う事は花に見えるのは愕なのですね。
ありがとうございます。

Jetstreamさん
>花々が一杯で楽しまれたでしょう。!(^^)!
楽しみましたがお花畑や湿原の規模が小さいのがいまいちでした ^^;
でも下山時は足の軽さもあり、展望と花を楽しめました。
仰る通り、この日は風も吹かずただ暑いだけでした。
会津駒への稜線は魅力的に見えますよね。
でもこの時期は手前の蜜藪を突破しなければいけません。
5月連休から6月くらいまで楽しめると思います。

g_gさん
>今咲き始めた花と既に終わっている花が存在しているのは雪解けが遅かったのでしょうね
ここは雪の多いところですから残雪も遅くまで残っています。
でも今年は早かったですね。
それでもいろんな花が一斉に咲いていました。
ピークにこだわらず山や花を楽しむのもいいですね。
避難小屋にはそういう方たちもいました ^^


by tochimochi (2018-07-22 22:13) 

tochimochi

はるかさん
三岩岳からの尾根は会津駒に直接伸びているようですね。
伸びやかな稜線で歩きたくなりました。
もちろん今は無理ですが ^^;
残雪の多い山はいろんな花が一斉に咲きます。
そういうところを目指すのも楽しみです。
でもこの山は避難小屋周辺より下は急登で地味にきつかったです。
やはりイワウチワですか、ありがとうございます。

sinjitsuさん
>やっぱり山でも暑いんですね。
その通り、風が吹けば涼しいんですがこの日は暑かったです。
ツクバネソウは下部の方で見ました。
このころはまだ曇りで樹林の中だったのでまだ暑いほどではなかったのですが・・・ ^^;


by tochimochi (2018-07-22 22:23) 

joyclimb

この時期、日差しを遮るものが無い場所を歩くと、
暑さが倍増しますね。
花の咲いている場所や展望が良い場所は、
個人的には一時的に暑さが少し和らぎます^^
by joyclimb (2018-07-22 23:23) 

のら人

御神楽沢。
沢屋にとっての、この山域でのメジャーな全国区。^^
多分、一般ハイカーが会津駒近辺をウロウロするのと、沢屋がその近辺をウロウロするのとでは、その景気が全く相違するのでしょうね。
沢屋の視点から是非!もう少し踏み込んだ?記事を宜しくお願い致します。(笑)
by のら人 (2018-07-23 02:07) 

mimimomo

おはようございます^^
地味にきつい山・・・なるほど。標高差も凄い!
この暑い中、タフでいらっしゃいますね。
お花も色んな種類のものが見られて最高ですね。これだけ見られれば
言うこと無し!です・・・わたくしだったら^^
by mimimomo (2018-07-23 06:28) 

majyo

標高差1400mはこの時期では辛いですね
たくさんのお花とブナ
キツサも忘れるでしょう
山岳縦走の競技コースとはすごい
残雪期の方が登れるというのは藪が多いからですか
ミニ湿原が良いですね。ホツとするでしょう


by majyo (2018-07-23 06:47) 

tochimochi

joyclimbさん
ほんとに暑い歩きでした。
>花の咲いている場所や展望が良い場所は、個人的には一時的に暑さが少し和らぎます^^
仰る通りです。
花を見つけると暑さを忘れます。
歩いていて展望が開けるとテンションが上がります。

のら人さん
>沢屋にとっての、この山域でのメジャーな全国区。^^
でしたか、でもここからのアプローチがメジャーとは知りませんでした。
確かにハイカーと沢屋では会津駒近辺を歩く動機は違いますが、皆さん暑がってました ^^
あ、私は沢屋ではありませんのでその類の記事は駆けません ^^;

mimimomoさん
暑くなければきつさもそれほどではないと思うのですが・・・ ^^;
予想外にいろんな花が見られたのが良かったですね。
帰りに温泉に入ってすっきりしました。


by tochimochi (2018-07-24 07:28) 

tochimochi

majyoさん
>標高差1400mはこの時期では辛いですね
その通り、きつかったです。
予想外に花が見られた時はきつさを忘れました。
ミニ湿原が一番の光景ですね、これだけ見て下りるという方もいました ^^;
山頂のすぐ脇は蜜藪です。
ここを突破しないと会津駒への稜線は歩けません。
残雪期ならノープロブレムです ^^

by tochimochi (2018-07-24 07:33) 

nousagi

まさに積雪の時期、
ここから会津駒ヶ岳へ行きた~い、
とうるさいほど言う山友がいましたが(笑)
私には厳しいので軽く却下しておきました。(^^)
この時期はこんなに花があるんですね。
80歳の元気な山男、やっぱり目標でしょう。(^^)
by nousagi (2018-07-25 10:15) 

伊閣蝶

三岩山、憧れの山で、以前から狙っていましたが、なかなか果たせずにいました。
レポを拝読し、ますます登りたくなります。
ブナと大シラビソの原生林もさることながら、こんなにたくさんの花にも恵まれているのですね。
それにしても80歳で現役の藪山山行を実践されている秋田の先輩には頭が下がります。
そんなふうに自在な山行を続けたいなとしみじみ思いました。

by 伊閣蝶 (2018-07-26 21:59) 

tochimochi

nousagiさん
残雪期ならそれほど難しいことも無いと思うのですが・・・乗って上げればよかったのに ^^
この山は残雪が遅くまであるので、規模は小さいですがお花畑があちこちにあります。
このおじさんは目標にはならないですね。
その前にリタイアしてます ^^;

伊閣蝶さん
>三岩山、憧れの山
でしたか、機会があればぜひお出かけください。
下部はブナ林、山頂近くはお花畑ですが、規模が小さいのが残念でした。
このおじさんの藪山好きは本物ですね、その点でもびっくりでした。
私もできるだけ長く歩き続けたいと思います。


by tochimochi (2018-07-27 21:54) 

drumusuko

南会津にあったことも知らない山でしたが、植物も多く、いい山ですね!
by drumusuko (2018-08-05 13:57) 

tochimochi

drumusukoさん
ご存知ありませんでしたか。
登りのきつい山ですが、ミニ湿原の周りには多くの花が咲きます。
登山者も少なく静かな山が楽しめます。

by tochimochi (2018-08-09 22:24) 

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