中倉山・松木沢から [登山]
4月末に中倉山を歩いた時にtakaさん、k0t0r1さんにお会いしました。そして松木沢側から中倉山に登るルートを教えていただきました。石塔北側の尾根を登るルートとジャンダルムを巻いて尾根を登るルートの2本です。紅葉狩りを兼ねて歩きたいと思っていましたが、やっとこの週末は晴れそうです。いきなりジャンダルムは厳しそうなので石塔北尾根を歩いてみることにしました。
2018/10/20の朝、銅親水公園から出発しました。久しぶりの晴天で横場山からの石塔尾根も気持ちよさそうでした。
松木渓谷が見えてきました。かつて足尾は銅の街として栄えていました。しかし足尾銅山の製錬に伴う煙害、木材の過剰伐採および大規模な山火事等が重なり、多くの森林で樹木が枯れ、表土が流出してしまいました。松木渓谷もその一つです。森林再生の歴史は100年以上にもわたり、少しずつ成果をあげています。しかし山が元の状態に戻るまでには、まだ数百年単位で時間が掛かるそうです
前方に3人が歩いているのに気が付きました。もしかしたら・・・
石塔が上部に見えてきました。あの岩尾根の下の尾根が石塔北尾根と思います。ジャンダルムを見学するためにさらに歩いていくと、先ほどの3人に追いつきました 予感が当たりました ジャンダルムを巻いて中倉山に登るそうです。興味津々で話していると「一緒に行きますか」、『お願いします』、いきなりのルート変更です。でも果たしてどんなルートなのか、不安も少し・・・。
ジャンダルム正面に来ました。2つの岩峰のコルを目指していくそうですが、中倉山へのルートは初めてだそうです。
松木沢を渡渉します。裸足では大変でした。
う~ん 絵になる風景です
最初の岩場はチョックストンの横を登りました。
さらに注意しながら登っていきます。
ジャンダルムの側面に出ました。ここから右の斜面を登っていきます。
いつの間にかジャンダルムの上に出ました。高度感がすごいです。
この上も急傾斜のザレが続いて気が抜けません 岩が脆いので一人ずつ登りました。
やっと尾根に出て一安心です。まだホカホカの鹿の糞があちこちに転がって大騒ぎです。でもすっかり曇ってしまいました。
この尾根でも緑化工事がされていたのでしょう。フェンスや石垣、落石防止のネットがあちこちに設置されていました。
中倉山が見えてきました。もう少しです。
稜線に上がると塔の峰の山腹にはパッチワークの紅葉が広がっていました。これでガスっていなければ見事だったのですが・・・。
孤高のブナも黄葉していました
山頂では登り切った充実感から話も弾みました 3人は埼玉の『乙女と同級生』パーティでした。
下山は井戸沢右岸尾根に決まりました。今度は私の案内ですが下りは初めて、不安もありました。まず石塔まで下りて見学です。
ここからの下りも要注意です。
右にトラバースしてリョウブの林に入りました。ここも黄葉してました。
途中から降り出しましたが、幸い上がってくれました。さらに下ると紅葉の瞬きに見とれました。
いい感じの下りです。静かな山に感嘆の声が上がりました。しかし下りのルート取りは難しいです。このあと2度ほど尾根を外しかけましたが、後ろで気づいてくれました。
イタドリの実があちこちで見られました。そしてエニシダもまだ花をつけてる株がありました。
ここまで来ると尾根も末端で傾斜も緩やかになりました。足取りも軽く林道に下り立ち、親水公園に戻りました。
今回歩いたルートです。予想外の展開で本命のルートを歩くことができました。岩登りからザレ場の急斜面と変化に富んだルートでした。快くパーティに加えてくれた3人に感謝申し上げます。takaさんが教えてくれたルートの反対側からジャンダルムを巻くものでした。松木渓谷側では紅葉は見られませんでしたが、稜線に上がってからはいろんなところで楽しむことができました。井戸沢右岸尾根の下りも登りとは違って緊張感のあるものでした。
全体を通して充実感のある山行となりました。松木渓谷の荒涼たる眺めも鉱毒の凄まじさを物語っていました。中倉山を巡るルートはまだあります。機会があれば歩いてみたいと思っています。
2018/10/20の朝、銅親水公園から出発しました。久しぶりの晴天で横場山からの石塔尾根も気持ちよさそうでした。
松木渓谷が見えてきました。かつて足尾は銅の街として栄えていました。しかし足尾銅山の製錬に伴う煙害、木材の過剰伐採および大規模な山火事等が重なり、多くの森林で樹木が枯れ、表土が流出してしまいました。松木渓谷もその一つです。森林再生の歴史は100年以上にもわたり、少しずつ成果をあげています。しかし山が元の状態に戻るまでには、まだ数百年単位で時間が掛かるそうです
前方に3人が歩いているのに気が付きました。もしかしたら・・・
石塔が上部に見えてきました。あの岩尾根の下の尾根が石塔北尾根と思います。ジャンダルムを見学するためにさらに歩いていくと、先ほどの3人に追いつきました 予感が当たりました ジャンダルムを巻いて中倉山に登るそうです。興味津々で話していると「一緒に行きますか」、『お願いします』、いきなりのルート変更です。でも果たしてどんなルートなのか、不安も少し・・・。
ジャンダルム正面に来ました。2つの岩峰のコルを目指していくそうですが、中倉山へのルートは初めてだそうです。
松木沢を渡渉します。裸足では大変でした。
う~ん 絵になる風景です
最初の岩場はチョックストンの横を登りました。
さらに注意しながら登っていきます。
ジャンダルムの側面に出ました。ここから右の斜面を登っていきます。
いつの間にかジャンダルムの上に出ました。高度感がすごいです。
この上も急傾斜のザレが続いて気が抜けません 岩が脆いので一人ずつ登りました。
やっと尾根に出て一安心です。まだホカホカの鹿の糞があちこちに転がって大騒ぎです。でもすっかり曇ってしまいました。
この尾根でも緑化工事がされていたのでしょう。フェンスや石垣、落石防止のネットがあちこちに設置されていました。
中倉山が見えてきました。もう少しです。
稜線に上がると塔の峰の山腹にはパッチワークの紅葉が広がっていました。これでガスっていなければ見事だったのですが・・・。
孤高のブナも黄葉していました
山頂では登り切った充実感から話も弾みました 3人は埼玉の『乙女と同級生』パーティでした。
下山は井戸沢右岸尾根に決まりました。今度は私の案内ですが下りは初めて、不安もありました。まず石塔まで下りて見学です。
ここからの下りも要注意です。
右にトラバースしてリョウブの林に入りました。ここも黄葉してました。
途中から降り出しましたが、幸い上がってくれました。さらに下ると紅葉の瞬きに見とれました。
いい感じの下りです。静かな山に感嘆の声が上がりました。しかし下りのルート取りは難しいです。このあと2度ほど尾根を外しかけましたが、後ろで気づいてくれました。
イタドリの実があちこちで見られました。そしてエニシダもまだ花をつけてる株がありました。
ここまで来ると尾根も末端で傾斜も緩やかになりました。足取りも軽く林道に下り立ち、親水公園に戻りました。
今回歩いたルートです。予想外の展開で本命のルートを歩くことができました。岩登りからザレ場の急斜面と変化に富んだルートでした。快くパーティに加えてくれた3人に感謝申し上げます。takaさんが教えてくれたルートの反対側からジャンダルムを巻くものでした。松木渓谷側では紅葉は見られませんでしたが、稜線に上がってからはいろんなところで楽しむことができました。井戸沢右岸尾根の下りも登りとは違って緊張感のあるものでした。
全体を通して充実感のある山行となりました。松木渓谷の荒涼たる眺めも鉱毒の凄まじさを物語っていました。中倉山を巡るルートはまだあります。機会があれば歩いてみたいと思っています。
2018-10-27 20:42
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コメント(20)
ジャンダルムを登る!
なんか空にも届きそうな響きです。
by sinjitsu (2018-10-27 22:31)
山では急遽、パーティーに加わる事がありますね
岩場の上り下りは怖い
ヘルメットにハーネスつけています。本格的な山登り
経験ないです。
紅葉がきれい。来週見れるかなあ?
by majyo (2018-10-28 07:21)
こんばんは^^
相変わらず凄い所に挑戦なさいますね~
その甲斐あって紅葉を楽しまれましたね。確かに欲を言えば
お空が~でもチャンスはまだありますものね~また来年もどうぞ^^
by mimimomo (2018-10-28 18:17)
皆さん、niceやコメントありがとうございます。
sinjitsuさん
ジャンダルムは登ってません ^^;
でもかっこいい名前ですよね。
majyoさん
ほんとにグッドタイミングで仲間に入れてもらえました。
ヘルメットはこういう歩きには必須ですね。
ハーネスは使いませんでしたが、緊張感のあるルートで充実しました。
平地での紅葉は来週あたりからでしょうね。
もう桜も色づいてきています。
mimimomoさん
挑戦はしていません、安全なところしか歩きません。
でも緊張感のあるルートで充実しました。
目の覚めるような紅葉はありませんでしたが、あちこちで楽しめました。
晴れていればもっと良かったでしょうね。
もう少し紅葉狩りを楽しみたいと思ってます。
by tochimochi (2018-10-28 19:45)
ジャンダルム、どこかで聞いたことがあるような・・・
1枚目の写真から見るとかなり急勾配の山のようですね。
岩のごろごろした場所が多そうで歩き憎そうです。
by g_g (2018-10-28 20:54)
下りは一般道のつもりでしたが、思いがけずtochimochiさんのおかげで井戸沢右岸尾根をトレースできました。今度は春に石塔尾根を北上し栗原川源流を訪れたいな。
by 埼玉の同級生(S.Nail) (2018-10-28 22:27)
こんばんは、バリといっても岩場の難しいルート。さすがtochimochiさんは難なくフォローされさすがです。きっと満足の山行だったでしょう。!(^^)! ジャンダルムと呼ばれる岩場の眺めは壮観ですが、こわそうです。お疲れ様でした。
by Jetstream (2018-10-28 23:49)
危険極まりないルート工作。
とてもとても、真似できません。^^;
キノコを探すうちに、滑落しそうです。
by のら人 (2018-10-29 01:52)
1枚目、薄いガスを纏った山容が素敵^^
曇り空のときの紅葉もしっとりとした雰囲気で好きです。
それにしても怖そう~~~(><)
by よしころん (2018-10-29 08:56)
g_gさん
ジャンダルムは尾根上の通行の邪魔をする岩のことでドーム型をしているのを指すことが多いようです。
西穂にもありますね。
かなりの急勾配で歩きにくかったです。
埼玉の同級生(S.Nail)さん
こちらこそお世話になりました。
充実した山行になりました。
栗原川源流というと皇海まで足を延ばすのですか。
そこからどうやって戻るのか興味津々です ^^
Jetstreamさん
岩場は難しくないのですが、その上のザレは注意して歩きました。
パーティを組むのは心強いです。
トータルして満足の山行となりました。
ジャンダルムは眺めるだけです。
怖くて登れません ^^;
by tochimochi (2018-10-29 20:38)
のら人さん
>危険極まりないルート工作。
私にとってはそうでした ^^;
さすがにここにはありませんでしたが、キノコ師はもっと危険な斜面を歩くのでしょうね。
よしころんさん
>1枚目、薄いガスを纏った山容が素敵^^
そうでしょう、私もいい写真と思いました。
きれいな紅葉でしたが、やはり青空の下で見たかったです。
怖そうですよね、でも歩いてみるとそうでもないんです。
by tochimochi (2018-10-29 20:43)
素晴らしい紅葉の中の岩峰の登攀!
これは楽しそうですね。
お写真を拝見する限り、特にザイルを出した、というようには見えませんが、完全なプロテクションフリーで問題なし、なのでしょうか?
それにしても、足尾は魅力的な山域ですね。
ますます行きたくなりました。
by 伊閣蝶 (2018-10-30 23:19)
すごい岩山ですね。こういう厳しい岩場は、最近は、すこし、ふらつく恐れがあり、怖くて、登れません。
by テリー (2018-10-31 18:17)
伊閣蝶さん
久しぶりに充実した登りを楽しめました。
ザイルは使用することがありませんでした。
ザレ場では確保した方が良かったかもしれませんが、確保の支点もありませんでした ^^;
沢も岩も尾根も魅力的な山域です。
機会がありましたらお出かけください。
テリーさん
久しぶりに岩場らしいところを歩きました。
ジャンダルム上部のザレ場は要注意でした。
お勧めのルートではありません ^^;
by tochimochi (2018-10-31 21:13)
伊閣蝶さん
久しぶりに充実した登りでした。
ザイルは使用しませんでした。
ジャンダルム上部のザレ場は確保した方がと思いましたが、そもそも有効な支点がありませんでした。
沢も岩も尾根も魅力的な山域です。
機会があればお出かけください。
テリーさん
岩場はそれほどでもありませんがザレ場は要注意でした。
お勧めのルートではありません ^^;
by tochimochi (2018-10-31 21:17)
塔の峰の紅葉した山腹、とてもきれいですね^^
by joyclimb (2018-10-31 22:53)
joyclimbさん
塔の峰の山腹はいい感じで紅葉していましたが、ガスってしまったのが残念です。
by tochimochi (2018-11-04 18:05)
恐ろしいルートですね。(^^;)
ほんとにジャンダルムの名前のようです。
by nousagi (2018-11-04 22:55)
nousagiさん
それほど難しいルートではないですよ。
上部のザレ場だけ注意すれば ^^
by tochimochi (2018-11-08 20:33)
なかなかするどいコースですね~!
私には無理、画像で楽しませて頂きました。
by drumusuko (2018-11-25 10:50)