南八ヶ岳・硫黄岳~赤岳周回 [登山]
台風13号は関東直撃と報道されていましたが、私のところでは大した雨もなくほっとしています。
その前には暑い日が続いていました。訪問させていただいているブログの中で、天然クーラーの言葉が記憶に残りました。私も久しぶりに体感してみたくなり、八ヶ岳山行を計画しました。
2018/08/04の朝、美濃戸口で車中泊してから出発しました。
ここから赤岳山荘までは車も通れます。しかし悪路の上にすれ違いが厳しいところも多いです。
赤岳山荘から南沢に分岐すると苔むした林床がいい感じです もののけ姫のシシ神の森を連想してしまいました。
このオブジェは乙事主かと・・・
風穴もありました。10㎝位のミニ天然クーラーです。冬季に風穴内部の岩石が冷却されて蓄熱された冷気が吹き出します
行者小屋ではギョウザ祭りをしていました。行列が出来て売れ行きもいいようです
手早くテントを設営し、赤岳鉱泉に向かいました。ここから硫黄岳に登ります。
登っていくと中学生のパーティが下りてきました。赤岳鉱泉で風呂に入るのを楽しみにしているようです。と、時間を置いてまた・・・聞いてみると滋賀県の山岳部の集中登山だそうです。
『下山者の多いこんな時間に登っていていいのか・・・』という不安も掠めますが、何とかなるでしょう
赤岩の頭に上がると硫黄岳はガスの中でした
花の少ない稜線ですがウメバチソウを見つけました。その周辺の小さい花の名前が分る方は教えてください。はミヤマコゴメグサでした。mimimomoさん、よしころんさん、ありがとうございました。
爆裂火口を回って歩いていきます。硫黄岳にはコマクサが咲いているはずです。でも逆方向から歩いてくる方に聞いてみても『気が付かなかった』との事。もしや終わってしまったのか・・・
そして硫黄岳山荘との中間点付近でついに見つけました ちょっと盛りは過ぎていますがさすが高山植物の女王、気品があります。
硫黄岳山荘を過ぎるとまさにお花畑になりました そしてこの頃から青空も見えてきました。
お花畑は谷側にもずっと続いていました。もう感激です
何と白花も見つけました
迫力の小同心と大同心です。
岩稜帯を楽しみながら横岳に到着しました。
ハイマツ帯ではライチョウを期待しましたが、出てくる気配はありません。そもそもこの山に居るのか・・・考えながら歩いていくと、赤岳と阿弥陀岳がすっきりと見えてきました
赤岳展望荘が近くなりました。もう一息です 地蔵尾根を下りることも考えていましたが、ここまで来れば行ってみることにします
そして赤岳到着です ひときわ立派な標柱で感激も大です
振り返ると歩いてきた硫黄岳と横岳、その向こうに天狗岳が見えていました。
文三郎道を下っていきました。鎖場や梯子を過ぎるとしっかりした階段が続いています。安心して歩けますが、時折歩幅が合わないところも・・・
行者小屋近くなると赤岳がアーベントロートに染まっていました
今回歩いたルートです。懐旧の山でしたが、考えてみると夏には登ったことがありません。花の山というイメージが無かっただけに、コマクサの大群生にはびっくりでした。夏の花としてハクサンイチゲやシナノキンバイもあわよくばと思っていたのですが、こちらはすっかり花が落ちてしまっていました。ウルップソウやチングルマも・・・やはり花は7月です。
ガスっていたこともありますが、稜線上は天然クーラーがしっかり効いて快適に歩けました。そしてさすがに3000m級、景観も迫力がありました。年に一度くらいはこんな山もいいかなと思い直しました。
蛇足ですが、行者小屋を出発した後に雨が降って行動を控えた方も多かったようです。雨をエスケープしてガスの晴れた尾根を歩くことができました。タイミングにも恵まれた山行でした。
その前には暑い日が続いていました。訪問させていただいているブログの中で、天然クーラーの言葉が記憶に残りました。私も久しぶりに体感してみたくなり、八ヶ岳山行を計画しました。
2018/08/04の朝、美濃戸口で車中泊してから出発しました。
ここから赤岳山荘までは車も通れます。しかし悪路の上にすれ違いが厳しいところも多いです。
赤岳山荘から南沢に分岐すると苔むした林床がいい感じです もののけ姫のシシ神の森を連想してしまいました。
このオブジェは乙事主かと・・・
風穴もありました。10㎝位のミニ天然クーラーです。冬季に風穴内部の岩石が冷却されて蓄熱された冷気が吹き出します
行者小屋ではギョウザ祭りをしていました。行列が出来て売れ行きもいいようです
手早くテントを設営し、赤岳鉱泉に向かいました。ここから硫黄岳に登ります。
登っていくと中学生のパーティが下りてきました。赤岳鉱泉で風呂に入るのを楽しみにしているようです。と、時間を置いてまた・・・聞いてみると滋賀県の山岳部の集中登山だそうです。
『下山者の多いこんな時間に登っていていいのか・・・』という不安も掠めますが、何とかなるでしょう
赤岩の頭に上がると硫黄岳はガスの中でした
花の少ない稜線ですがウメバチソウを見つけました。その周辺の小さい花
爆裂火口を回って歩いていきます。硫黄岳にはコマクサが咲いているはずです。でも逆方向から歩いてくる方に聞いてみても『気が付かなかった』との事。もしや終わってしまったのか・・・
そして硫黄岳山荘との中間点付近でついに見つけました ちょっと盛りは過ぎていますがさすが高山植物の女王、気品があります。
硫黄岳山荘を過ぎるとまさにお花畑になりました そしてこの頃から青空も見えてきました。
お花畑は谷側にもずっと続いていました。もう感激です
何と白花も見つけました
迫力の小同心と大同心です。
岩稜帯を楽しみながら横岳に到着しました。
ハイマツ帯ではライチョウを期待しましたが、出てくる気配はありません。そもそもこの山に居るのか・・・考えながら歩いていくと、赤岳と阿弥陀岳がすっきりと見えてきました
赤岳展望荘が近くなりました。もう一息です 地蔵尾根を下りることも考えていましたが、ここまで来れば行ってみることにします
そして赤岳到着です ひときわ立派な標柱で感激も大です
振り返ると歩いてきた硫黄岳と横岳、その向こうに天狗岳が見えていました。
文三郎道を下っていきました。鎖場や梯子を過ぎるとしっかりした階段が続いています。安心して歩けますが、時折歩幅が合わないところも・・・
行者小屋近くなると赤岳がアーベントロートに染まっていました
今回歩いたルートです。懐旧の山でしたが、考えてみると夏には登ったことがありません。花の山というイメージが無かっただけに、コマクサの大群生にはびっくりでした。夏の花としてハクサンイチゲやシナノキンバイもあわよくばと思っていたのですが、こちらはすっかり花が落ちてしまっていました。ウルップソウやチングルマも・・・やはり花は7月です。
ガスっていたこともありますが、稜線上は天然クーラーがしっかり効いて快適に歩けました。そしてさすがに3000m級、景観も迫力がありました。年に一度くらいはこんな山もいいかなと思い直しました。
蛇足ですが、行者小屋を出発した後に雨が降って行動を控えた方も多かったようです。雨をエスケープしてガスの晴れた尾根を歩くことができました。タイミングにも恵まれた山行でした。
2018-08-11 20:30
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コメント(18)
おはようございます^^
羨ましいなぁ~ とっても懐かしい八ヶ岳。この赤岳周辺は高い山にしては
珍しくわたくしは二回登っています。でも二回とも霧がかかっていたり
曇り空だったりで周辺を見渡すことはできなかった山です。
やはり健脚でいらっしゃいますね。こう言う周遊だったらわたくしは
一日では無理。
お花の名前は恐らくタチコゴメグサ。コゴメグサには種類が幾つかあり
葉の形などもしっかり見た方が確信が持てますが、花の数や咲き方、形
からして、タチコゴメグサだと思いました。
by mimimomo (2018-08-12 06:26)
八ヶ岳、がっつり歩かれて涼まれましたか(笑)
ウメバチソウの隣に咲く小さなお花は高山、礫地に咲いていたのならミヤマコゴメグサかなぁ。
http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result49890.htm
残念ながらライチョウは八ヶ岳には生息しないかと…^^;
以前テン場でテントの学校登山集団と一緒でえらいめにあったことがあり、先日の蝶ヶ岳は事前に学校登山と被っていないか確認しました^^;
楽しいのは分かるのですが、テンション高すぎ…夜中までうるさい…先生注意しない…
8月前半までは要注意ですぅ。
by よしころん (2018-08-12 06:39)
八ヶ岳、良いですね~見れば見るほど行って見たくなります。
但し気分だけですが・・・行って見なければ見られない景色
有り難うございました。
by g_g (2018-08-12 07:26)
随分遠くまで行かれたのですね
いつもの山域とはやはり違いますね
そしてお花畑には驚きます。こんなに咲いているなんて
高山はやはり岩場が多い
見通しも良いです。
登れなくても拝見できるので嬉しいです。
すれ違えない山道は怖いなあ
by majyo (2018-08-12 07:32)
夏は初めて。
先輩らしくて良いですね。
そうです、こういう一般的な夏山は、隠居してからでも充分登れますからね。(*^^*)
先輩の代わりに北で雷鳥見てきました。
by のら人 (2018-08-12 07:44)
珍しく、かなりの遠出でしたね。
みなさんが、下山してくるころに登り始め・・・
さすがに本領発揮ですね。
しっかりコマクサの群生を堪能し、
八ヶ岳をぐる~っと軽く周回してしまった。
100歳まで歩けますよね。(笑)
by nousagi (2018-08-12 09:04)
皆さん、niceやコメントありがとうございます。
mimimomoさん
赤岳周辺に2回も登られていたのですか、すごいです!
でもガスっていたとは残念ですね。
今回は遅い時間になってようやく晴れてくれました。
タチコゴメグサですか、ありがとうございます。
よしころんさん
時間はかかりましたが、何とか周回コースを歩けました。
でもそのおかげで晴れてくれたのですから結果オーライです ^^
ミヤマコゴメグサですか、mimimomoさんも教えてくれましたがコゴメグサには違いないですね、後で調べてみます。
やはりライチョウはここにはいませんか、でもいろいろ楽しむことができたので満足です。
学校登山は赤岳鉱泉泊でしたからこちらにはノープロブレムでした。
g_gさん
八ヶ岳は御地からは遠いですからね、それにアプローチも長いですから私も行くのは躊躇しました。
今回は懐旧の山行でしたが、『行って見なければ見られない景色』を堪能しました。
by tochimochi (2018-08-12 20:01)
コマクサが一面のお花畑、見事 楽しまれたと思います。!(^^)!
行者小屋近くでテン泊ですか。美濃戸まではゆっくりと走行すればいけそうですが、硫黄岳~赤岳をの眺めたが写真がいいです。下界の猛暑とは無縁ですね。!(^^)! 赤岳も久しぶりに登ってみたくなりました。
by Jetstream (2018-08-12 20:33)
majyoさん
今年の猛暑を忘れたいと思って行ってきました。
やはりこの標高になると涼しいし景色が違います。
コマクサのお花畑にはびっくりでした。
広大な面積に咲いています。
大事に保護して育ててきたのでしょう。
そしてガスが晴れてきてからは展望も楽しめました。
写真で楽しんでいただけたら嬉しいです。
すれ違えない山道は怖いのでここは歩きました ^^;
のら人さん
>こういう一般的な夏山は、隠居してからでも充分登れます
そういう見方もありますね。
でも若いうちに登っておけばまた感動も違ったと思います。
ライチョウを見てきましたか。
アップをお待ちしています。
nousagiさん
>珍しく、かなりの遠出でしたね。
今年の猛暑を忘れたいと思って行ってきました。
意外と行者小屋までも遠くて、登り始めが遅くなってしまいました。
>100歳まで歩けますよね。(笑)
nousagiさんにお任せします。
多分その前に・・・。
by tochimochi (2018-08-12 21:58)
Jetstreamさん
>コマクサが一面のお花畑、見事 楽しまれたと思います。
ここはすでに歩かれてますよね。
コマクサの時期は初めてだったのでびっくりしました。
昔、私が歩いたころはあったのかどうか・・・。
ありがとうございます。
赤岳からの写真は私も気に入ってます。
とにかく寒い位に涼しかったですね。
快適でした。
by tochimochi (2018-08-12 22:03)
八が岳ですか。小同心と大同心が素晴らしい一枚と思って見ていると、最後に「わ~」と、赤岳の写真、とてもすごいです。
コマクサがいっぱい咲いていて、これまた感動的。
コマクサ観たのはミニ尾瀬公園だけです。山に咲くこの花を観たいです。
by はるか (2018-08-13 09:07)
白花のコマクサは見てみたいです!^ ^
by koboo (2018-08-13 15:34)
はるかさん
>最後に「わ~」と、赤岳の写真、とてもすごいです。
下山時刻が遅くなったおかげでまさに赤岳を見ることができました。
コマクサのお花畑は広大です。
とても一枚では収まりません、感動的でした。
機会があれば歩いてみてください。
kobooさん
>白花のコマクサは見てみたいです!^ ^
そうですよね、見たいですよね ^^
機会があれば歩いてみてください。
by tochimochi (2018-08-13 21:33)
規模の大きいコマクサの群落ですね。見応えあります^^
アーベントロートの赤岳、とてもきれいですね^^
by joyclimb (2018-08-19 15:02)
八ヶ岳、行ったのですね~!いいですね~!
コマクサしかも白、なかなか珍しいですよね~。
天気も良かったようで、展望も素晴らしいです。
by drumusuko (2018-08-19 16:57)
joyclimbさん
とにかくここのお花畑は広大でした。
機会があれば歩いてみてください。
アーベントロートの赤岳も、出発が遅れた分タイミングよくみることができました
drumusukoさん
かなり久しぶりにいってみた懐旧の山です。
コマクサの大群落、そして白花発見と行った甲斐がありました。
天気も徐々に良くなって満足の日でした。
by tochimochi (2018-08-19 21:20)
この縦走路において、コマクサの存在は非常に大きなものがあります。
ほとんど絶滅寸前だったところを、地元の山屋やボランティアの努力でここまで回復しました。
本当に頭の下がる想いです。
私も中学校の二年生のときに、赤岳鉱泉をベースに、硫黄から横岳・赤岳・阿弥陀岳の縦走をしました。
中学校の行事でしたから、鉱泉に入浴することは許されず、記事を拝見し、今の中学生は恵まれているなと羨ましく思いました。
by 伊閣蝶 (2018-08-23 23:00)
伊閣蝶さん
>この縦走路において、コマクサの存在は非常に大きなものがあります。
ほんとにそうですね、コマクサを見てから俄然テンションが上がりました。
絶滅寸前だったとは知りませんでした。あの大群落になるまでには多くの方たちの努力があったものと思います。
伊閣蝶さんも中学の時に八ヶ岳ですか、その頃から山に親しんでいたのですね。
by tochimochi (2018-08-24 23:23)