備前楯山・紅葉と歴史の山 [登山]
そろそろきれいな紅葉が見たくなってきました。ふと東尾根の紅葉に感動したことのある備前楯山が思いつきました ここは変化のある歩きも楽しめます。行ってみることにしました。
2020/10/25の朝、切幹の庚申山石碑から出発しました。
かなりの急登です。おまけに周りには木が一本も生えてません。
登りつめると四等三角点「中才」に着きました
稜線上を歩いていくとタカノツメがきれいに黄葉していました
1030Pを過ぎると作業小屋があってその先は広い草原が広がっていました 備前楯山は足尾銅山本体の山です。銅の採掘が盛んだったころ、ここではどういう作業をしていたのか気になるところです。
奥水山に着きました 四等三角点「古足尾」です。この周辺にもコンクリートの土台が何か所かありました。有越山への索道の名残と思います。
これはクリタケでしょうか 数も少ないのでゲットしませんでした。
三吉転がしを過ぎると黒岩の登りとなりました
やっと展望が開けました。袈裟丸連峰から中倉山の稜線が見えています。皇海山がポチっと頭を出しています。しかし風も強くなり寒いです
備前楯山から備後楯山の稜線が見えました 南面ですが色づきはいまいちです。
備後楯山に着いてみると稜線上は見事な赤でした
備前楯山に着きました 三等三角点「有越」です。休んでいる方も多く、やっと賑やかな山頂になりました。
先日登った中倉山の稜線です。孤高のブナも黄葉していました
日光連山が手に取るように見えました
眺めを楽しんでから東尾根に下りました。モミジのじゅうたんがきれいでした
振り返ると備前楯山東面は息を呑むような紅葉でした。思わず「きれい~」
石垣山が見えてきました。標高1106mですがアルペンムードが漂います
これから向かう金龍山の尾根です。ダムのように見えるのは足尾の負の遺産、簀子橋堆積場です。足尾銅山の選鉱・製錬工程で発生する鉱滓を沈殿させる施設になっています。
踏み跡を辿り、ゴーロ帯を過ぎて太田峠まで下りました。
石垣山の下りでは少々ヤブになりましたが、やっと抜け出せました。上部に見えるザレを下ってきました。
風化が進んでいる岩稜帯です。蟻の門渡りのようなところを登って行きました。でも少しづつ緑が戻っているようです。
金龍山に着きました。四等三角点「背戸山」です。やっと平坦な尾根かと思ったら、この先もヤブが続いていました
きれいな車両道路が見えてきました。簀子橋堆積場への道です。ここで写真撮影に上がってきた方に出会いました。この道路は社有地のため立入禁止なのです。
左手に延びる尾根を下って通洞駅近くに出ました。足尾の街並みを見ながら出発点まで戻りました。
今回歩いたルートです。足尾銅山の遺構群と目の覚めるような紅葉、そしてヤブと岩稜を巡る変化のあるルートでした。鉱毒と乱伐により破壊され、それでも回復しつつある自然と、かつての生活跡の残る街並みを見て足尾の歴史を窺い知ることができました。
2020/10/25の朝、切幹の庚申山石碑から出発しました。
かなりの急登です。おまけに周りには木が一本も生えてません。
登りつめると四等三角点「中才」に着きました
稜線上を歩いていくとタカノツメがきれいに黄葉していました
1030Pを過ぎると作業小屋があってその先は広い草原が広がっていました 備前楯山は足尾銅山本体の山です。銅の採掘が盛んだったころ、ここではどういう作業をしていたのか気になるところです。
奥水山に着きました 四等三角点「古足尾」です。この周辺にもコンクリートの土台が何か所かありました。有越山への索道の名残と思います。
これはクリタケでしょうか 数も少ないのでゲットしませんでした。
三吉転がしを過ぎると黒岩の登りとなりました
やっと展望が開けました。袈裟丸連峰から中倉山の稜線が見えています。皇海山がポチっと頭を出しています。しかし風も強くなり寒いです
備前楯山から備後楯山の稜線が見えました 南面ですが色づきはいまいちです。
備後楯山に着いてみると稜線上は見事な赤でした
備前楯山に着きました 三等三角点「有越」です。休んでいる方も多く、やっと賑やかな山頂になりました。
先日登った中倉山の稜線です。孤高のブナも黄葉していました
日光連山が手に取るように見えました
眺めを楽しんでから東尾根に下りました。モミジのじゅうたんがきれいでした
振り返ると備前楯山東面は息を呑むような紅葉でした。思わず「きれい~」
石垣山が見えてきました。標高1106mですがアルペンムードが漂います
これから向かう金龍山の尾根です。ダムのように見えるのは足尾の負の遺産、簀子橋堆積場です。足尾銅山の選鉱・製錬工程で発生する鉱滓を沈殿させる施設になっています。
踏み跡を辿り、ゴーロ帯を過ぎて太田峠まで下りました。
石垣山の下りでは少々ヤブになりましたが、やっと抜け出せました。上部に見えるザレを下ってきました。
風化が進んでいる岩稜帯です。蟻の門渡りのようなところを登って行きました。でも少しづつ緑が戻っているようです。
金龍山に着きました。四等三角点「背戸山」です。やっと平坦な尾根かと思ったら、この先もヤブが続いていました
きれいな車両道路が見えてきました。簀子橋堆積場への道です。ここで写真撮影に上がってきた方に出会いました。この道路は社有地のため立入禁止なのです。
左手に延びる尾根を下って通洞駅近くに出ました。足尾の街並みを見ながら出発点まで戻りました。
今回歩いたルートです。足尾銅山の遺構群と目の覚めるような紅葉、そしてヤブと岩稜を巡る変化のあるルートでした。鉱毒と乱伐により破壊され、それでも回復しつつある自然と、かつての生活跡の残る街並みを見て足尾の歴史を窺い知ることができました。
2020-11-03 07:35
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コメント(9)
バリでロングコースですね。いつか行ってみたいと思っていましたが、銀山平からの往復しかおもい浮かばなかったです。こういったルートなら静かな歩きが楽しめますね。紅葉もいいです! 足尾銅山の悲しい歴史が素晴らしい眺めの山の下に埋もれているとは皮肉です。地図でみましたが自転車をデポしておけば、面白そうなコースどりもできそうですね。
by Jetstream (2020-11-03 17:48)
皆さん、niceやコメントありがとうございます。
Jetstreamさん
ロングコースですが紅葉も変化もあって飽きませんでした。
銀山平からの往復でも展望や紅葉は楽しめます。
>足尾銅山の悲しい歴史が素晴らしい眺めの山の下に埋もれているとは皮肉です。
そうなんです、私がこのエリアに通っているのはそういう想いがあるからです。
3年半前は通洞駅に自転車をデポして時短しました。
でも足尾の街並みを見ながら歩くのも往時に思いを馳せられて良かったです。
by tochimochi (2020-11-03 20:42)
庚申塔もあって、古くから人が住んでいたことが分かりますね。
日光によく通っていたころ、いつかいつかと思っているうちに遠くなってしまいました…
by よしころん (2020-11-04 13:19)
よしころんさん
あ、手前のが庚申塔ですね、気づきませんでした ^^;
足尾銅山は1550年に発見と言われてます。
その前から庚申信仰は行われていたのでしょうね。
この山も遠くなってしまいましたね。
歴史を知ると行きたくなる山です。
by tochimochi (2020-11-04 20:27)
美味しそうなクリタケですな。^^
足尾の1200m級でこの紅葉ですか。
こちらは明日明後日とキノコ指導山行を行います。
by のら人 (2020-11-04 20:37)
タカノツメ。良く知ってますね。^^
見た目と味的には、コシアブラの3枚葉版でコシアブラより少し苦味が強い。これを知っているとは、なかなか通ですね。
by のら人 (2020-11-04 20:38)
のら人さん
美味しそうですか、やはりゲットしとけば良かったかな。
この山は紅葉が素晴らしいと改めて思いました。
秋の菌融庁検査始動ですね。
釣果を期待してます。
タカノツメはもちろん知りませんでした ^^;
同行の植物博士が教えてくれました。
なるほど貴重な山菜ですね。
春が楽しみになりました。
by tochimochi (2020-11-05 22:47)
ロングコースで、変化もあって
いいコースですね。
よしころんさんまではいかないですが
やっぱりかなり遠くなりました。
3回くらい行ったのですが、
いつも最短楽々コースでした。(^^)
by nousagi (2020-11-08 10:56)
nousagiさん
少しロングコースですが変化があって紅葉もきれい、いい歩きが出来ました。
やはり遠くなりましたよね。
船石峠からは3回も登られてましたか。
アカヤシオ、紅葉の時期はきれいですよね。
by tochimochi (2020-11-08 19:44)